診療内容のご案内
幅広い皮膚疾患に対応できます。
最新の治療法や検査法についても、よく吟味した上で、有用なものはできるだけ取り入れるように努力しています。
最新の治療法や検査法についても、よく吟味した上で、有用なものはできるだけ取り入れるように努力しています。
小児皮膚科
とびひ、水イボ、あざ、しもやけ、おむつかぶれ、乳児湿疹など、お子様におこる皮膚の病気すべてについて診療しています。長年たくさんのお子様を診察していると、皮膚科専門誌にも載っていないような難解な皮膚病変に出会うことも少なくありませんが、それらの症状1つ1つを丁寧に診察するよう心がけています。
アトピー性皮膚炎
近年、日本皮膚科学会による「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」の作成に伴い、科学的根拠に基づく診療が普及してきています。当院の診療も、そのガイドラインを基本に据えています。プロアクティブ療法やTARC(血液検査)などを用いて、ほとんど症状のない状態の維持を目標にしています。治療上の注意事項や生活指導は、少々細かいことにも及びますが、辛抱して聞いていただけると有難く思います。
白斑(しろなまず)
からだのいろいろな部位の皮膚が、まだらに白くなっていく病気で、私の専門分野です。決して珍しくない病気ですが、世間における情報は少ないようです。白斑を専門にしている皮膚科医も極めて少なく、東京の大学病院、総合病院に勤務していた時には、私の「白斑専門外来」に日本各地(北海道から九州まで)や中国からも患者さんがいらしていました。
その長年の経験を生かして、さまざまな質問にお答えできると思います。治療は、外用療法、エキシマライトやナローバンドUVBによる光線療法、ステロイド内服療法などが中心になります。
新たな白斑の手術は行わないことにいたしました。白斑手術の目的でご来院されても、全てお断りすることになりますのでご了承ください。(2021年11月22日)
その長年の経験を生かして、さまざまな質問にお答えできると思います。治療は、外用療法、エキシマライトやナローバンドUVBによる光線療法、ステロイド内服療法などが中心になります。
新たな白斑の手術は行わないことにいたしました。白斑手術の目的でご来院されても、全てお断りすることになりますのでご了承ください。(2021年11月22日)
ナローバンドUVB
ナローバンドUVBでは、左の写真のように患者さんはベッドの上に横になり、上から光線を照射します。
痛みや痒みなどは全くありません。前所属施設では、多い時期で月にのべ300名以上行っていたこともあり、経験は豊富です。
痛みや痒みなどは全くありません。前所属施設では、多い時期で月にのべ300名以上行っていたこともあり、経験は豊富です。
小範囲の白斑・乾癬の皮膚病変
小範囲の白斑や乾癬の皮膚病変には、エキシマライトが有効です。
写真のように密着させて照射しますが、ナローバンドUVBと同様に、痛みや痒みなどは全くありません。
写真のように密着させて照射しますが、ナローバンドUVBと同様に、痛みや痒みなどは全くありません。
足白癬(水虫)
皮膚に付着したカサカサなどを、顕微鏡で観察して診断します。水虫か否かの検査を受けずに水虫の薬を塗りつづけ、ずっと治らないでいる方が少なくありません。治療の前には、水虫の検査を必ず行うべきだと思います。治療上の注意点なども説明いたします。
水虫の検査
水虫の検査は患者さんの目の前で行います。
顕微鏡で見える水虫菌を、モニターで同時にお見せします。
顕微鏡で見える水虫菌を、モニターで同時にお見せします。
爪白癬(爪水虫)
爪の水虫は通常の水虫より治りにくく、爪専用の外用薬を長期間塗っていただくか、内服薬で3〜6ヶ月間治療します(効果が不十分であった場合には、数ヵ月休んだ後に、再度行うこともあります)。
内服治療を安全に行うために、服用期間中は、定期的な血液検査を行うことが義務付けられています。
内服治療を安全に行うために、服用期間中は、定期的な血液検査を行うことが義務付けられています。
円形脱毛症
局所免疫療法では、このSADBE液やDPCP液を脱毛部に塗ります
基本的に「円形脱毛症診療ガイドライン」に沿って、年齢、重症度から治療法を選びます。ステロイド外用療法、ステロイド局注療法(脱毛部に注射する)、局所免疫療法(SADBE、DPCP液を塗る)のいずれかを行いますが、紫外線療法も経過によっては選択する場合もあります。
皮膚腫瘍
視診(目で見る診察)およびダーモスコピーを用いて、分かる範囲で皮膚腫瘍を診断し、手術の必要性などを説明いたします。
ダーモスコピー
拡大鏡のような特殊な機器を用い、皮膚腫瘍やホクロなどを見るだけで診断します。腫瘍を切らずに多くの情報が得られ、患者さんの体に負担のかからない有用な検査です。色素性病変(黒・茶・青色の、腫瘍やシミ・アザ)の診断に最も有効で、特に足裏のホクロの診断によく使われます。全身のホクロやその他の腫瘍の診断にも役立ちます。
尋常性疣贅(うつるイボ)
ウィルス性のうつるイボで、液体窒素療法(-196℃)が治療の基本となります。特に足裏のイボは液体窒素をあてるだけでは治りにくいので、イボを丁寧に削りながら行います。数ヶ月しても効果の見られないものは、液体フェノール、サリチル酸、グルタルアルデヒド液、モノクロル酢酸などによる化学的治療法や、ビタミンD3軟膏、尿素軟膏による薬理学的治療も加えるようにします。
脂漏性角化症(加齢によるイボ)
首周りにできる多数の小さなイボ(アクロコルドンと言います)も治療しています。
原則、液体窒素療法もしくは高周波ラジオ波メスで治療します。場合によっては、手術で除去することもあります。レーザー治療とは異なり、いずれも保険診療で行うことができます。
原則、液体窒素療法もしくは高周波ラジオ波メスで治療します。場合によっては、手術で除去することもあります。レーザー治療とは異なり、いずれも保険診療で行うことができます。
局所多汗症
手のひら、足の裏、脇の下の多汗を、塩化アルミニウム液の外用、イオントフォレーシスのいずれかで治療します。ボトックス局所注射療法や手術療法、全身の多汗症の治療は行っていません。イオントフォレーシスは、土曜日は行っていませんのでご了承ください。
局所性多汗症の治療の第一選択は、塩化アルミニウム液の塗布です。手足や脇の下に、毎日塗っていただきます。
イオントフォレーシスによる多汗症の治療では、両手と両足をそれぞれトレーに入れて、微弱な電流をながします。
蕁麻疹(じんましん)
各々の発疹が、通常24時間以内に、あとを残さずに消えるのが、蕁麻疹の特徴です。日本皮膚科学会の「蕁麻疹診療ガイドライン」に沿って、科学的根拠に基づき、蕁麻疹の診断・分類と治療を行います。ガイドラインによると、医療機関を受診する蕁麻疹の中では原因不明の蕁麻疹が最も多いとされており、原因の特定は容易ではありません。1ヶ月以上続いている原因不明の蕁麻疹は、治療期間も長くなります。
日光黒子(加齢・日光によるシミ)
トレチノイン軟膏、ハイドロキノン軟膏、液体窒素などを併用して治療します。軟膏による治療は、レーザー治療とは異なり、少しずつシミの色を薄くして治していく方法です。トレチノイン軟膏は、数種類の濃度の中から順次選択しながら、適切に治療を進めていきます。
保険外(自費)診療ですが、シミが多い場合には、レーザーよりも安価で治療できます。
保険外(自費)診療ですが、シミが多い場合には、レーザーよりも安価で治療できます。
乾癬(かんせん)
ビタミンD3軟膏やステロイド軟膏などの外用療法、ナローバンドUVBおよびエキシマライトによる紫外線療法、エトレチナート(チガソン)もしくは免疫抑制薬(ネオーラル)の内服療法の中から治療法を選択します。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
手のひらなどに、エキシマライトを照射して治療します。
ビタミンD3軟膏やステロイド軟膏などの外用療法、エキシマライトによる紫外線療法が治療の中心になります。
男性型脱毛症
いわゆる男性の若ハゲです。
フィナステリド(プロペシアのジェネリック医薬品)内服治療を行っています(保険外診療: 税込)
フィナステリド(プロペシアのジェネリック医薬品)内服治療を行っています(保険外診療: 税込)
初診時 | 6,600円 (診察料、血液検査料、28日分薬代を含む) |
再診時 | 5,500円 (診察料、28日分薬代を含む) |
うっ滞性皮膚炎
下肢(“すね”や“足”)のむくみ、だるさ、静脈瘤(じょうみゃくりゅう)、黒く硬い皮膚炎、皮膚潰瘍などの、下肢の静脈のうっ滞から起こる症状に対し、弾性ストッキングの指導を行なっています。検査や手術・レーザー治療が必要な方、PAD(末梢動脈性疾患:重症下肢虚血を含む)が疑われる方などは、適切な病院をご紹介いたします。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)
細菌感染によって、下肢(“すね”や“足”)などが赤く腫れて熱を持った状態になります。当クリニックでは、外来で治療できる軽症の方を担当させていただきます。入院が必要な重症の方(壊死性筋膜炎、ガス壊疽が疑われる方を含む)やDVT(深部静脈血栓症)が疑われる方は、適切な病院をご紹介いたします。
接触皮膚炎(かぶれ)
かぶれの原因として疑われる物質が、数種類に絞られている場合には、原因の特定のためにパッチテストを行います。パッチテストの方法は、検査したい物質をシールのような基材に付着させ、それを患者さんの皮膚に2日間貼ります。結果は、貼ってから2日後と3日後(場合によっては7日後も)に、シールを剥がした後の皮膚の変化を見て判定します。
シールに検査したい物資を塗ります。
検査したい物資を塗ったシールを、患者さんの皮膚に貼ります。
褥瘡(とこずれ)
日本褥瘡学会によるガイドラインに沿って、褥瘡のおこしやすさの評価(ブレーデンスケールなど)と、褥瘡の予防・診断・治療(DESIGN-Rを参考に)を行う方針です。近年看護師を中心とする方々の努力により、科学的な根拠に基づく診療へと大きく進歩しています。